認定看護師
/ Certified Nurse

認定看護師とは

認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として認定を受けた看護師をいいます。
特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的とする。

役割

認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。

1. 個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。（実践）
2. 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。（指導）
3. 看護職等に対しコンサルテーションを行う。（相談）

感染管理（Infection Control）

感染管理特定認定看護師の活動紹介

感染管理特定認定看護師として、患者様やご家族様、そして職員も含め病院に関わるすべての方を感染から守る！を目標に日々活動をしています。

感染対策チーム（ICT）のメンバーとして、医療関連感染の発生状況を常に把握し（サーべランス）、医師や薬剤師、臨床検査技師など多職種と連携し、適正抗菌薬使用の推進や定期的な院内ラウンドで感染対策が適切に行われているか（ex.手指衛生（病室入退室時や患者接触前後）、個人防護具（マスク、手袋、エプロンなど）の適切な使用、環境消毒の実施状況等の確認を行っています。

また、当院で働くすべての職員を対象とした感染対策に関する研修会の企画及び運営、感染対策マニュアルの更新及び関係者への周知徹底、と活動を通じて質の高い医療提供に貢献しています。加えて、職員に注射針の安全な取り扱い教育、委託清掃員に清掃方法の指導等、具体的な感染防止策を策定及び実行することで職業感染対策も講じています。

感染管理に関する相談には、専門的な知識を持って対応し、安全で安心できる医療環境を目指し、日々、感染管理特定認定看護師として取り組んでおります。

感染対策室の主な業務

心不全看護

慢性心不全看護認定看護師として

心不全とは「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」です。現在、日本の死因別死亡総数は心疾患による死亡が悪性新生物（がん）に次いで第2位の原因です。心疾患の中では心不全は最も死亡数が多く、心不全患者は再入院も多いことがわかっています。
高血圧や糖尿病、肥満、動脈硬化などが原因で心臓の病気を引き起こし、急性期と慢性期を繰り返しながらだんだんと心不全は進行していきますが、少しでも心臓の力を回復させ悪化させないために、日常生活を管理し心不全とうまく付き合っていくことが重要となります。

慢性心不全看護認定看護師は、心不全看護のスペシャリストとして、在宅、外来、病棟をつなぎ、多職種間のコーディネーターの役割も担います。心不全チームを立ち上げ、『心不全を抱える患者のＱＯＬを上げるため、本人・家族の力を高め、その人らしく生きられるよう支援すること』を目的とし、多職種と協力し活動をしています。 心不全は増悪因子や症状が多彩で増悪と寛解を繰り返す進行性かつ予後不良の疾患のため、日常に様々な制限や苦痛を認めます。心臓病と上手く付き合い「その人らしく」過ごしていただけるよう患者さん・ご家族の生活を支援していくことが慢性心不全看護認定看護師の使命です。
急性期・安定期・人生の最終段階と最期まで続く心不全とつきあっていく人生を、入院・自宅と療養場所が移行しても多職種で支えていく必要があります。当院の心不全チームは、患者さん・ご家族による疾患管理や、再入院・重症化回避のための早期受診・対応方法など個人に合った方法を検討しています。また、初めて心不全と診断された患者が重症化した状態で受診、治療が難渋し入院が長期化する傾向にあるため、心不全を呈する前からのシームレスな病診連携、急性期対応・急変予防、ケアの向上に努めています。

主な活動紹介

慢性心不全看護認定看護師として以下の活動を行っています。

◎多職種とのカンファレンス

循環器内科医師・各部署の看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師・社会福祉士とのカンファレンスを毎週実施し、心不全チーム会を月に1回開催して情報共有し質の高い医療提供に役立てています。

病院パンフレットの紹介