Okamura pain scale (OPS)

Okamura pain scale (OPS)

OPSとは

OPSは今までにない、新しい疼痛評価スケールです。客観的にリアルタイムに痛みを評価し、数値化することにより、分析、比較が可能になります。

現在臨床で使用されている代表的な疼痛スケールは主観的疼痛スケールとしてNumerical Rating Scale(NRS), Visual Analogue Scale(VAS), Face scale, Verbal rating scale(VAS), Prince Henry pain scale (PRS) などがあります。また客観的疼痛スケールとして血圧、脈拍、呼吸数などを測定して評価する方法が数多く報告されています。Pain visionなどの疼痛評価機器もあります。しかしどのスケールも一長一短があり、医療行為に関わる痛みをリアルタイムに簡便に評価することは困難でした。

これらの欠点を補い、簡単に覚えられて、観察のみで評価でき、評価者による差が出にくいスケールが必要と考え、当院で新たに考案しました。

OPSの色も重要です。青(安全)、黄色(注意)、赤(危険)のように信号機の色で表しています。赤は重大な合併症を生じている可能性を考慮する必要があります。(神経損傷、血管損傷、臓器損傷など)

OPSはなぜ生まれたか?

OPS

:やすらかな表情
:顔をしかめる
:体動あり
:痛みを訴える
:繰り返し痛みを訴える
:手技継続困難、または吸入・静脈麻酔追加

OPSの使用方法 ・ How to use the OPS(English)

痛みを伴う処置、検査、局麻手術などの疼痛評価に使用できます。痛みを訴えるポイントごとに評価、数値化することも可能ですが、処置全体を通して1回で評価することもできます。

評価ポイントを細かく分けた場合の全体評価は、その最高値を記すようにします。評価内容を考慮すると、レベル3が2回以上ついた場合には、全体評価としては4とするのが妥当と考えています。(レベル4:繰り返し痛みを訴えるに相当するため)

評価者(Ns、Dr)は患者さんに痛みの程度を頻回に問いかける必要はなく、十分な観察のみで評価できます。 (処置をしている最中に「痛いですか?」と聞けば、「痛いかな」と答える人が増加します。)

OPSの使用例

OPSに関係する論文、学会発表

今後の展望は?

いままで「痛み」というのは医療現場において非常に重要な問題にも関わらず、長い間ブラックボックスでした。

「あの患者さんは痛がりだ」、「今日の検査は大変だった」「あの看護師さんは採血が上手なのよね~」など、曖昧なことばかりです。

しかしOPSを使えば、状況は一変します。「この患者さんは前立腺肥大があり、前回のバルーン挿入でOPS 4 だったため、今回は最初から医師に依頼しました。」「今日のカテーテル検査は OPS 3でした。」などです。

臨床研究、看護研究でも使用可能です。痛みを生じるポイントに分類して、評価、数値化することにより、痛みの原因が特定でき、その対策を講じ、その効果が判定できます。

いままでは決して検定できなかった微妙な違いも数値化し、症例数を重ねるうちに、有意差が生じるようになるかもしれません。

重大合併症を回避するための安全対策としてOPSを医療従事者に周知することも良いと思います。

さらにOPSはケアエビデンスの蓄積にも貢献し、ケアイノベーションを起こす可能性もあります。

痛みは感情に近いところがあります。不安、緊張、ストレスなどは交感神経を興奮させ、痛みの閾値を下げます。看護力の見せどころです。

「痛み」という巨大なブラックボックスに風穴を開けられればと願います。

OPSはご自由にお使いください。


2017年12月15日(改訂)
心臓血管外科・下肢静脈瘤センター長 山本賢二、手術室科長、神谷 薫

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