病気について

脳塞栓

心臓が悪いと脳梗塞になる?

脳梗塞の20-30%は心臓に原因があるため発症するといわれています。脳梗塞は、脳に酸素や栄養を与える血管が閉塞し脳細胞が障害を受けたり壊死したりすることをいいます。原因は3つに分けられています。1つは頭蓋内の細動脈が閉塞するラクナ型で、全脳梗塞の40-60%を占め、脳ドックなどでよく指摘され、高血圧症と関係が深いとされています。もう1つは、アテローム血栓性脳梗塞で20-30%を占め、糖尿病や高脂血症があると頚部の血管が動脈硬化になりやすくなり、そこに血液の固まり(血栓といいます)が付き、それが脳へ飛んでいって脳内の血管が閉塞し脳梗塞を引き起こします。そして残りが、心臓の中に血栓ができて、脳へ飛んでいき脳梗塞になる心原性脳梗塞の3つです。

それでは心臓の中にどうして血栓ができるのでしょうか。川の流れに例えれば理解しやすいと思います。上流のように流れの速いところでは、石や砂は押し流されるだけで、堆積しません。下流になり流れが緩やかになると、川床に石や砂は沈殿し堆積してしまいます。正常な心臓は1分間に60-100回収縮し、1回の収縮で60-130mlほど拍出しており、心内の血液はかなり速く動いているため、心臓内に血栓はできません。ところが心室や心房が拡大したり、弁に異常があったり、心臓の収縮力が落ちたりすると、心臓内での血液の動きが緩慢になったり、部分的に血液が滞ったりして、血栓が形成されやすくなります。そして血栓ができてしまうと何かの拍子に脳に飛んでいってしまうのです。

心臓内に血栓をつくる心臓病にはどんなものがあるのでしょうか。まずは心房細動が重要です。心房細動は脈がバラバラになる不整脈です。心房が1分間に500-1500回ぐらい収縮しようとしますが、速すぎて、まとまった収縮ができず心房が震えている状態になり、血流が停滞してしまいます。また弁膜症などは、弁の動きが悪く、血液が弁を容易に通過できず、血液の流れが緩くなってしまいます。脳梗塞を起こし発見される弁膜症もよくみられます。心臓の収縮が低下する病気に、拡張型心筋症があります。収縮が低下して、心臓から駆出する血液の量が少なくなり、心臓に血液がたくさん残るようになります。そうすると動かない血液の量が多くなり、血栓形成し易くなります。ほかの病気でも心機能が悪くなった場合は、心臓内に血液が滞り血栓を作りやすいのです。

当院に通院されている皆様は、心臓が悪くて通院されているわけで、自分たちも脳梗塞の可能性があるのではないかと心配されるかも知れません。

しかしご安心ください。治療法は確立しております。血液が固まるのを防ぐ抗凝固剤(ワーファリン)や抗血小板剤(バイアスピリン、パナルジンなど)の内服により脳梗塞の合併を防ぐことができます。当院では定期的に胸部レントゲン撮影検査や心電図検査、血液検査、また適宜超音波心臓検査を行い、心臓の状態を把握しておりますので、心臓内に血栓をつくりやすい状態であると判断しましたら、速やかに抗凝固剤や抗血小板剤をお勧めし加療を行っております。

心臓が悪いと脳梗塞になりやすいという理由はお判りになりましたでしょうか。

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